07.03.17 旅の思い出
ブログの更新順がぐちゃぐちゃになりかけているが、ヨーロッパの旅の思い出を少し書いておこうと思う。
一部、前に書いたのとダブっているかも。
一部、前に書いたのとダブっているかも。
この旅はハプニング続きだった。
最初は金沢駅で。
家を出て30分くらい。
すでに恐ろしい旅の始まり…、という大げさなものでもないが。
改札を通ってホームに行った。
まだ入線していなかった。
しばらくホームでふらふら。
はくたか号入線。
掃除のおっちゃんが乗っている。
始発だから、車両基地から駅まで来る間に掃除をしていたのだろうか。
扉が開いたので車内へ。
スーツケースは壁と座席の隙間に押し込む。
きっぷに書かれた座席に着席。
時計を見ながら発車を待つ。
が、しかし、発車しない。
発車時刻から3分後、車内放送がかかった。
「ドアの点検を行っております。」
ドアが故障したらしい。
しかし、すぐに直ったらしく、4分遅れで発車。
黒部駅あたりまで4分遅れのまま。
新潟県に入り、直江津駅に着く頃には2分遅れまで遅れを短縮。
ほくほく線を走っているうちに、残り2分の遅れも取り戻し、越後湯沢到着は定時。
無事新幹線に接続。
次は川崎駅で。
土砂降り。
なんと、駅で停車中の電車内まで、扉から吹き込む風雨でびしょ濡れ。
さらに京浜東北線で信号故障。
そのため電車が大幅に遅れた。
なんとか横浜駅に行ったが、次に乗る予定の夜行バスのバス停が看板に書かれていない。
仕事が終わった直後の友達に電話で助けてもらって、バス停に。
しかし発車時刻になってもバスは来ない。
雨で遅れたらしい。
少し発車時刻を過ぎてバスが到着。
中部国際空港では、AirFrance航空のチケットを入手していたがAirFrance航空のチェックインカウンターがない。
近くでJALの搭乗手続きを案内している人がいたので、聞いてみると、JALのカウンターでできるとのこと。
実はコードシェアでJAL運行だった。
パリで乗り継ぎ、ローマへ。
先にローマ入りしていた友達と連絡を取るべく電話をかけるが、いっこうにでない。
全然つながらない。
後から聞いた話では、博物館かどこかに入っていて電波が届いていなかったとのこと。
だいぶたってからなんとかつながり、9ユーロ払って電車に乗って、ローマ中央のテルミニ駅まで来るように言われた。
駅のホームに行った。
乗車券を買ってみると、11ユーロもかかった。
ホームで電車を待っていると、イスラエルから来た人に道を尋ねられた。
ローマでスーツケースを抱えたアジア系の人ってどう見ても旅行者だと思うが、旅行者だと思ったからこそ話しかけたのだろうか。
真相は不明。
30分ほどでテルミニ駅に着いた。
友達と電話連絡を取り、待ち合わせ。
ちょうど駅を出たところにマクドナルドがあった。
わかりやすそうなので、ここで待っていると電話で伝えた。
しかし、全然来ない。
1時間近く経っただろうか。
電話でやりとりして、別の目印などを手がかりに、なんとか落ち合えた。
後日気づいたのだが、駅の周りにマクドナルドは実は3カ所もあった。
次の日、電車でミラノに行った。
ミラノでは、東欧を旅行中の友達(?)と合流することになっていた。
しかし、待てども連絡は来ない。
やっと連絡が来た頃には時すでに遅し。
結局ツインルームに一人で泊まった。
次の日、ピサに行った。
ピサではなくピザというらしい。
駅でなかなか話がつながらなかった。
ピサの斜塔を見た。
いや、ピザの斜塔を見た。
傾いていた。
しかし、写真に撮ると、まっすぐ。
うまく比較対象も入れないと、カメラを斜めに持って撮っただけに見える。
ピサからローマ行きの電車に乗った。
その夜はナポリに宿を取ってあった。
電車の中で時刻表を調べたところ、ローマに着くのはナポリ行きの終電のあと!
ホテルは前日・当日のキャンセルはキャンセル料100%取られる。
必死で時刻表を調べまくった。
すると、すぐに電車を降りて、逆方向の電車に乗り、フィレンツェからナポリ行きのエウロスターイタリアに乗ると間に合うかもしれないことがわかった。
フィレンツェでの乗り換え時間は時刻表では約20分。
イタリアの電車は遅れて当たり前。
エウロスターは別途特急券相当のきっぷが必要。
と言うことで、フィレンツェに着くなり、窓口に走った。
この時点で出発10分前。
窓口前は行列。
並んで待つこと5分。
順番が回ってきた。
ナポリに行きたいと伝えると、左側の窓口できっぷを買うよう言われた。
隣の窓口に並んだ。
ナポリに行きたいと伝えると、左側の窓口できっぷを買うよう、また言われた。
ん?
窓口はインフォメーションだった。
急いで切符売り場に向かう。
この時点で発車2分前。
切符売り場は長蛇の列。
インフォメーションの比にならない。
窓口できっぷを買うのはあきらめて、ホームに走った。
発車時刻。
車掌さんに車内で買えるか聞いた。
買えるらしい。
飛び乗った。
発車しない…。
何があったか知らないが、10分遅れで発車。
窓口でも間に合ったかも…。
デッキに立ったまま、車掌さんのホーム確認などの仕事が終わるのを待つ。
お金を払ってきっぷを買う。
車掌さんが何か言った。
聞き取れなかった。
すると車掌さんがおもむろに、一緒にいた友達の財布の中に手を。
ウノ、デス、トレス、…。
小銭を取る。
紙幣が返ってきた。
おつりがなかったらしい。
きっぷというよりレシートのようなものをもらった。
車掌さんは各座席を回り、検札業務を始めた。
この列車は全席指定席。
自分の座席を探そうと、もらった紙を見た。
だが、座席番号らしいものは書いてない。
どこかわからず、車掌さんに聞きに行った。
車掌さんは、乗客と一緒に座席に座っていた!
座席を聞くと、しばらく周りを見回して、空いてる席を指さし、「ここと、ここ」。
てきとー。
次の日は、ナポリの港から出る高速船に乗って、カプリ島に行った。
青の洞窟で有名らしい。
船はジェットフォイル。
普通の船の倍以上のスピードが出る。
風と切って波を立てて走る。
波を見ているうちに、波の写真を撮ってみたくなった。
少しだけ体を乗り出して、前方の波にカメラを向ける。
すると、思いっきり波をかぶってしまった。
慌ててカメラを拭いたが、どうやら無事のようだ。
頭と服は磯の香り。
カプリ島について、島の観光ツアーを探した。
見つけたところで看板を眺めると、一人12ユーロ。
まあ、こんなもんか。
出発は…、ちょっと前だ!!
その瞬間、中から出てきた人が次のツアー時刻の看板に変えた。
帰りの船の出発時刻のちょっと前だった。
ツアーをあきらめて、ふらついた。
でもせっかく来たから観光したい。
3人で割ればタクシーでも安いのではないか。
ちょうどそこにタクシー運転手が。
島を一回りして25ユーロだと言っている。
お、3人いるから、これはツアーより安いじゃん! と快諾。
オープンカーのタクシーに乗っていざ島内観光へ。
タクシーは狭い道をどんどん登っていく。
途中の景色がきれいなところで止まってくれ、写真を撮らせてくれた。
だが、楽しいのはここまで。
タクシー運転手が車を止め、地図を出してきた。
「ここと、ここと、ここと、ここを回って一人120ユーロはどうか」
高!
very cheapと言っているが、はっきり言って高い。
最初の25ユーロのやつでいいと告げる。
そこから先、タクシーのスピードが上がって、運転手の声のトーンが下がった。
青の洞窟付近に着いた。
階段があって、崖を下りることができる。
下りていった。
途中に売店。
おじさんがビールはいらんか、土産はいらんか、などと言うようなことを言っている。
その言葉の中に、「アオノドークツ、アオノドークツ」
日本人観光客が多いんだな…。
海面ぎりぎりまで下りた。
海が青い。
洞窟がある。
中の写真を撮ろうとぎりぎりまで行ったとたん、波をかぶった。
タクシーに戻った。
あとは港に帰るだけ。
でも、運転手は若干不機嫌。
島内の狭い山道をどんどんとばす。
対向車とぶつかるんじゃないかと思うくらい。
がしゃーん。
カーブで対向トラックと接触。
運転手が怒鳴る。
道をふさいでいるので、トラックはとりあえず場所を変えようと、アクセルを踏む。
タクシーと壁に挟まって、動かない。
排気管から多量のすすが出て、白いタクシーと運転手、乗客3人がすすだらけ。
また運転手が怒鳴る。
なんとか移動できた。
タクシーにはしっかりと傷が。
運転手は怒ってトラックに詰め寄る。
トラック側は誤る一方。
運転手は紙を取り出して、連絡先を書くようにトラック側に言う。
しかしトラックは行ってしまった。
運転手は、紙をボンネットに載せて、トランクから刷毛を取り出す。
乗客と車をぱたぱた。
刷毛を片付けて運転席に戻り、走り出す。
あれ、ボンネットの上の紙は??
ちょっとだけ広いところにとめる。
エンジンを切って運転手は下りようとする。
すると坂道がきついのか、車がバック。
運ちゃん、サイドブレーキ忘れるな!!
サイドブレーキをかけると、運転手は走って行った。
ずっと下でトラック側と交渉。
乗客は待ちぼうけ。
運転手が怒りながら帰ってきた。
運転席に座る。
ハンドルをたたく。
エンジンをかけ、サイドブレーキを解除し、ギアはいれず…??
後ろ向きにそのまま猛スピードで坂を下る。
下る。
曲がりくねって下る。
怖い。
トラックがいた。
また交渉。
待ちぼうけ。
交渉がまとまったのか、運転手が戻ってきた。
ぶつぶつ文句を言っている。
そのまま走り出す。
とてつもない猛スピードになった。
狭い島内の山道をびゅんびゅん。
途中の土産屋に到着。
何か見るかと言われるが、こんなタクシーは早く降りたい。
いいから港にさっさと戻れと告げる。
港に戻ってきた。
タクシーを降りると、一人25ユーロとのこと。
最初は全部で25ユーロと言っていた。
しかもタクシーが途中で事故。
さらにすすで服は真っ黒。
文句を言う。
聞いてくれない。
怒鳴りつける。
相手も声が大きくなる。
金沢弁で怒鳴りつける。
今度は目が大きくなった。
いろいろ文句を言った結果、一人20ユーロとなった。
まだ高い。
さらに文句を言うが、一人はカードを出してしまった。
銀行行くぞと言われる。
別の一人は50ユーロ札を出してしまった。
さっと取られてしまった。
結局一人20ユーロ、3人で60ユーロの旅。
金は取られたが、相手が理解できない金沢弁で怒鳴りつけるのは結構楽しかった♪
タクシーから離れたところで、大声で3人で笑ってみた。
すると、すぐ横の店のウエーターがこっちを見ながら一緒に大声で笑った。
なぜ笑っていたのかわかったのだろうか。
それとも、ただ単に一緒に笑うのがおもしろかったのだろうか。
船乗り場に戻ると、洞窟観光ツアーの船は高潮で欠航とのこと。
金は取られたが、欠航便を眺めながら何もしないよりはずっと楽しい経験ができた。
高速船でナポリに戻った。
ホテルに預けた荷物を受け取り、駅へ。
窓口でローマ行きの電車を予約、きっぷを購入。
ホームに行く。
電光掲示板で何番線か確認するが、表示されていない。
あちこちホームを回ってみた。
いない。
これかなと思った電車の車掌さんに聞くが、違うとのこと。
いくつか電車を回ったが、全部違う。
電光掲示板に出るから、それを見ろと言われた。
出てないと言うと、一緒に来てくれた。
掲示板やらいろいろ見て、一言、「もう行ったんじゃないか」。
いやそんなはずはないと、きっぷを買った窓口に行く。
もう行ってしまったと言われる。
いや、そんなはずはない。
文句を言うが聞いてくれない。
あきらめて別の電車に乗ることにした。
きっぷの払い戻しを頼むと、もう電車は行ってしまったからできないと言われる。
結局追加料金を払って、別の電車に。
電車の運行はテキトーなのに、こんなところだけ厳しいとは。
ローマに戻ってきた。
よく考えると、まだローマ観光していない…。
夜も遅いので、とりあえずホテル探し。
ほんとはミラノまで行っているはずだったのだが。
泊まって翌日ついでにローマ観光だ。
ホテルをいくつか回ったが、高いか満室か。
安いホテルが集まっているところに行ったら、「ここは満室だが別の部屋がある」とのこと。
そこのホテルの従業員の「友達」が案内してくれるとのこと。
友達??
その友達についていく。
歩くの速い。
荷物がなくてもついていくのが大変なくらい速い。
ぐるぐる歩いて、ある建物に着いた。
ホテルには見えない。
アパートか何かのようだ。
部屋に案内された。
やっぱりホテルらしくない。
入口にホテルの伝票は置いてあったが。
翌日知ったのだが、どうやら空いている部屋にまとめて何人も格安で泊めているらしい。
奥から見知らぬ女性が出てきたのはびっくりした。
翌朝、テルミニ駅に行った。
まだローマ観光はしていない。
せめて1カ所だけでも、ということで、一人で地下鉄でサンピエトロ広場に行った。
バチカン市国の入口のようになっている広場だ。
教科書に載っているくらい有名。
国境線がわからない。
いつの間にか広場中央に。
まあいいや。
お~、と写真を撮る。
帰り際、広場の片隅に入国審査場らしきものを見つけた。
X線透視装置などもある。
しかしカバーが被されていた。
この国はパスポートが要らないのだろうか…。
時間がないので、またすぐ地下鉄でテルミニ駅に。
ミラノ行きの電車を取り、ミラノに向かった。
そういえば、サンピエトロ広場はローマ観光と言えるのだろうか。
ローマ市内だが、イタリアではなくバチカン市国だ。
ミラノからは、スイスのローザンヌ行きの電車に乗った。
山スキーに行くというロンドンの人といろいろ話した。
国境付近で乗務員がスイスの人に入れ替わり、検札が行われた。
Bonsoir!
お、フランス語だ。スイスだ。
きっぷを差し出す。
チェックして、返された。
Merci!
お、またフランス語!!
イタリアから出たと実感。
そのまま電車は進む。
ここで重大なことに気づいた。
パスポート検査は?
なかった。
それでいいのだろうか。
同じ日に2カ国にパスポートを見せずに入国しちゃった。
もう一つ気づいたことが。
イタリアでは遅れ放題の電車だが、スイスに入ると時刻ぴったり。
世界一電車時刻が正確なスイスの意地で回復運転を行ったのか、それとも遅れを見越したダイヤなのか。
そんなこんなでローザンヌに定時に到着。
さすがスイス。
寒い。
坂がきつい。
寒いといっても+7℃。
スイスにしては暖かいようだ。
やっぱり暖冬か。
予約してあったホテルまでは駅から約1km。
しかしずっと上り坂。
時間がかかった。
ホテルにはいると、カウンターには美人が。
英語とフランス語とドイツ語とイタリア語が堪能なようだ。
様々な客とやりとり。
すごい。
翌朝、ローザンヌ駅に。
実はスイスは通過地点。
通過しながら景色が見れたら十分だと思って、来た。
それだけ。
ローザンヌ駅でパリ行きの電車を予約。
できなかった…。
満席。
ジュネーブからなら乗れるとのことで、ジュネーブからの電車を取る。
そしてローザンヌからジュネーブに。
ジュネーブでは電車時間まで少し余裕があった。
思いもかけなかったジュネーブ観光。
大聖堂だっけ…、見に行った。
そして公園に。
ちょうどジュネーブではモーターショーが開催されている。
あちこちに看板、垂れ幕。
行きたかったが、それほど時間がないため断念。
駅に戻る。
TGVに乗った。
日本の新幹線より速いような気がする。
しかし、日本の新幹線より揺れるような気がする。
パリに着いた。
この旅、2度目のパリ。
とは言っても、前回は飛行機の乗り継ぎだけ。
早速ホテルの住所を頼りに場所を探す。
駅のインフォメーションで聞いたところ、英語で聞いたにもかかわらず、フランス語で帰ってきた。
フランス人らしい。
ちょっと迷惑。
とりあえず凱旋門を見て、ホテルまで歩く。
地図を見ながら行くが、なかなか見つからない。
おじさんが話しかけてきた。
しかし、すぐにちょっと待ってと電話…。
電話はすぐ終わり、きれいな英語で「君たちどこ行きたいの?」
近くまでの行き方を教えてくれた。
そこから先はその辺の人に聞いてと。
歩いた。
わからなくなった。
2人に荷物の番をしてもらって、一人で走ってみた。
方向がわからない。
交差点の角で抱き合って濃厚なキスをしているあつあつカップルがいた。
じゃましちゃ悪いので、さっさと通り過ぎる。
またしばらく走って、適当に曲がってみた。
バス停におばあちゃん。
道を聞いてみた。
言葉がわからないと思ったのか、断られた。
もう一度、知っているフランス語の単語を並べて聞いてみた。
すると教えてくれた。
親切な人が多い~。
しかし、いまいちわからない。
また走ってみたが、よくわからないので一旦引き返すことに。
途中で見かけたカップルはまだあつあつだった。
元の場所に戻った。
3人で相談したがやっぱりわからないので、通りかかった人に聞いてみた。
がんばってフランス語で。
お互いあまり通じなかったが、大まかなことはわかったので、Merci! と言った。
一緒にいた友達はまるっきりフランス語を知らないので、Thank you! と言った。
すると、その通りかかった人は「あれ? 英語できるんだ!」といった感じで、英語でいろいろ教えてくれた。
フランス人は英語はあまり通じないと聞いていたのでフランス語をがんばって使ったのだが…。
だいたいフランス語で言われた通りだった。
大まかな場所だけしかわからないと。
近くに行ったら、また人に聞くようにと。
教えてもらった方向に歩いた。
歩いた。
さっき走ったので、すぐ疲れた…。
歩くのがしんどくなって、ある交差点のところの売店の人に道を聞いてみた。
知らないと言われた。
すぐ横に地下鉄の入口があった。
地図もあった。
見ると思いっきりホテルの通りが載っていた。
すぐ近くだった。
もっと体力が残っていたら、きっと通り過ぎていただろう。
ホテルはすぐに見つかった。
夕食後、エッフェル塔からの夜景を見に行った。
高いところに登るのはわくわくする。
なんとかと煙は高いところが好きとよく言うからかな。
問題は、その「なんとか」だから、高所恐怖症を忘れてしまうこと。
登った瞬間、気分一新(?)、足が震え出す。
夜景はもの凄くきれいだった。
登った甲斐があった。
翌朝、昼間のエッフェル塔を見に行った。
途中の地下鉄の出口改札で、きっぷを入れてOKと出たのに、機械の不調なのか通れなかった。
腹が立ったので飛び越えてきた。
ちゃんと料金は払っているので問題ないはず。
昼間のエッフェル塔もすばらしかった。
駅に戻った。
今度はロンドン行きのユーロスター。
海底トンネルを通るやつ。
駅では出国審査をやっていた。
パスポートを見せて先に進む。
すると、イギリスの入国審査場があった。
パリの駅なのに、すでにイギリス??
慌てて入国書類を書いて提出。
今度は荷物検査。
鞄をX線検査装置のベルトコンベアーに載せる。
ポケットのものは別のところに。
ゲートを通る。
係員がよってきた。
「チッチッチッ…」
デジタルカメラをケースに入れたまま置いてしまったのだ。
係員はそれを手に取ると、開けて中を見た。
「Oh! It's very nice!」
と言われて返された。
しかし焦って聞き取れなかった。
念のため、大丈夫か聞いてみたら、大丈夫とのこと。
ほっとして出口の方へ。
その係員、次に並んでいた友達に、「どこから来たの?(英語)」と聞く。
友達は「日本(英語)」と答える。
すると、「この前奈良行ってきたよ~♪(流ちょうな日本語)」と。
その友達はその日本語にびっくりしてしまって、荷物を忘れて手ぶらのまま出口の方へ。
するとその係員が「荷物忘れてるよ(やっぱり流ちょうな日本語)」。
最後、出口では「じゃ~ね~~(日本語)」。
入国審査ってこんなに楽しいとは思わなかった。
ユーロスターに乗ってロンドン入り。
歩き回ってタワーブリッジを見る。
その後、地下鉄でホテルの方に。
イギリスで泊まるホテルは、なぜかGoogle Mapsで住所から調べても場所が出なかった。
そこで一番近いだろうと思う駅まで行ってみた。
その駅で、駅員さんに尋ねた。
すると、この住所の場所は2カ所あるとのこと。
もっと詳細な住所がないとわからない。
せめて郵便番号を。
と言われた。
なるほど、それでGoogle Mapsで出なかったのか。
と納得しつつも、詳細な住所も郵便番号もその場ではわからない。
そこで、ホテルに電話して郵便番号を教えてもらった。
それを元に、また駅員さんに地図を調べてもらった。
やっぱりよくわからないというようなことを言われ、携帯電話があるなら貸してと言われた。
貸すと、ホテルに電話していろいろ聞いてくれた。
結局、その場所は徒歩でもバスでもおそらく行けないだろうと言われ、タクシーを紹介してもらった。
ものすごく親切な人だった。
タクシーでそこそこ走ったような気がする。
道を頑張って覚えようとしたが、全然覚えられなかった。
翌日、帰国するため空港に向かうが、まずホテル(今いる場所)がわからない。
ホテルで地図がほしいと言ってみたが、ないと言われた。
そこで、一番確実な方法をとった。
それは、着陸態勢の飛行機を追いかけること。
ヒースロー空港は大きいので、便数も多い。
どんどん飛んでくる。
その飛行機を追いかけて歩いた。
2時間くらいはかかったかな。
空港についた。
滑走路の横のフェンスのところまで。
しかし、一番近いところに来たにもかかわらず、ターミナルに行けない…。
空港の周りを少し歩いたが、このままでは飛行機に遅れてしまうと思い、タクシーを捕まえた。
すると、無料バスがあるから、それに乗った方がいいよとのこと。
親切だ~~。
また歩いたが、バス乗り場がわからなかった。
通りがかりの逆方面のバスを運転してたおばちゃんが、また親切で、いろいろ教えてくれたが、わからなかった。
イギリスって英語が堪能すぎてわからない…。
結局タクシー。
空港前でタクシー拾って、「空港まで」。
運転手もびっくりしただろうな。
なんとか無事飛行機に間に合った。
またパリでJALの飛行機(AirFrance便だが、やっぱり共同運行)に乗り継いで帰国。
往復の機内では、ビール飲み放題、映画見放題。
共同研究の報告書も書いてた。
ものすごく密度の濃い旅行だった。
楽しかった。
そこそこお金がかかってしまったけど、いい経験になった。
あ~、疲れた~~。
何に疲れたかというと、これだけ書くのに疲れた。
手が痛い。
腱鞘炎になったかも…。
長時間キーボードたたいてたからな~。
最初は金沢駅で。
家を出て30分くらい。
すでに恐ろしい旅の始まり…、という大げさなものでもないが。
改札を通ってホームに行った。
まだ入線していなかった。
しばらくホームでふらふら。
はくたか号入線。
掃除のおっちゃんが乗っている。
始発だから、車両基地から駅まで来る間に掃除をしていたのだろうか。
扉が開いたので車内へ。
スーツケースは壁と座席の隙間に押し込む。
きっぷに書かれた座席に着席。
時計を見ながら発車を待つ。
が、しかし、発車しない。
発車時刻から3分後、車内放送がかかった。
「ドアの点検を行っております。」
ドアが故障したらしい。
しかし、すぐに直ったらしく、4分遅れで発車。
黒部駅あたりまで4分遅れのまま。
新潟県に入り、直江津駅に着く頃には2分遅れまで遅れを短縮。
ほくほく線を走っているうちに、残り2分の遅れも取り戻し、越後湯沢到着は定時。
無事新幹線に接続。
次は川崎駅で。
土砂降り。
なんと、駅で停車中の電車内まで、扉から吹き込む風雨でびしょ濡れ。
さらに京浜東北線で信号故障。
そのため電車が大幅に遅れた。
なんとか横浜駅に行ったが、次に乗る予定の夜行バスのバス停が看板に書かれていない。
仕事が終わった直後の友達に電話で助けてもらって、バス停に。
しかし発車時刻になってもバスは来ない。
雨で遅れたらしい。
少し発車時刻を過ぎてバスが到着。
中部国際空港では、AirFrance航空のチケットを入手していたがAirFrance航空のチェックインカウンターがない。
近くでJALの搭乗手続きを案内している人がいたので、聞いてみると、JALのカウンターでできるとのこと。
実はコードシェアでJAL運行だった。
パリで乗り継ぎ、ローマへ。
先にローマ入りしていた友達と連絡を取るべく電話をかけるが、いっこうにでない。
全然つながらない。
後から聞いた話では、博物館かどこかに入っていて電波が届いていなかったとのこと。
だいぶたってからなんとかつながり、9ユーロ払って電車に乗って、ローマ中央のテルミニ駅まで来るように言われた。
駅のホームに行った。
乗車券を買ってみると、11ユーロもかかった。
ホームで電車を待っていると、イスラエルから来た人に道を尋ねられた。
ローマでスーツケースを抱えたアジア系の人ってどう見ても旅行者だと思うが、旅行者だと思ったからこそ話しかけたのだろうか。
真相は不明。
30分ほどでテルミニ駅に着いた。
友達と電話連絡を取り、待ち合わせ。
ちょうど駅を出たところにマクドナルドがあった。
わかりやすそうなので、ここで待っていると電話で伝えた。
しかし、全然来ない。
1時間近く経っただろうか。
電話でやりとりして、別の目印などを手がかりに、なんとか落ち合えた。
後日気づいたのだが、駅の周りにマクドナルドは実は3カ所もあった。
次の日、電車でミラノに行った。
ミラノでは、東欧を旅行中の友達(?)と合流することになっていた。
しかし、待てども連絡は来ない。
やっと連絡が来た頃には時すでに遅し。
結局ツインルームに一人で泊まった。
次の日、ピサに行った。
ピサではなくピザというらしい。
駅でなかなか話がつながらなかった。
ピサの斜塔を見た。
いや、ピザの斜塔を見た。
傾いていた。
しかし、写真に撮ると、まっすぐ。
うまく比較対象も入れないと、カメラを斜めに持って撮っただけに見える。
ピサからローマ行きの電車に乗った。
その夜はナポリに宿を取ってあった。
電車の中で時刻表を調べたところ、ローマに着くのはナポリ行きの終電のあと!
ホテルは前日・当日のキャンセルはキャンセル料100%取られる。
必死で時刻表を調べまくった。
すると、すぐに電車を降りて、逆方向の電車に乗り、フィレンツェからナポリ行きのエウロスターイタリアに乗ると間に合うかもしれないことがわかった。
フィレンツェでの乗り換え時間は時刻表では約20分。
イタリアの電車は遅れて当たり前。
エウロスターは別途特急券相当のきっぷが必要。
と言うことで、フィレンツェに着くなり、窓口に走った。
この時点で出発10分前。
窓口前は行列。
並んで待つこと5分。
順番が回ってきた。
ナポリに行きたいと伝えると、左側の窓口できっぷを買うよう言われた。
隣の窓口に並んだ。
ナポリに行きたいと伝えると、左側の窓口できっぷを買うよう、また言われた。
ん?
窓口はインフォメーションだった。
急いで切符売り場に向かう。
この時点で発車2分前。
切符売り場は長蛇の列。
インフォメーションの比にならない。
窓口できっぷを買うのはあきらめて、ホームに走った。
発車時刻。
車掌さんに車内で買えるか聞いた。
買えるらしい。
飛び乗った。
発車しない…。
何があったか知らないが、10分遅れで発車。
窓口でも間に合ったかも…。
デッキに立ったまま、車掌さんのホーム確認などの仕事が終わるのを待つ。
お金を払ってきっぷを買う。
車掌さんが何か言った。
聞き取れなかった。
すると車掌さんがおもむろに、一緒にいた友達の財布の中に手を。
ウノ、デス、トレス、…。
小銭を取る。
紙幣が返ってきた。
おつりがなかったらしい。
きっぷというよりレシートのようなものをもらった。
車掌さんは各座席を回り、検札業務を始めた。
この列車は全席指定席。
自分の座席を探そうと、もらった紙を見た。
だが、座席番号らしいものは書いてない。
どこかわからず、車掌さんに聞きに行った。
車掌さんは、乗客と一緒に座席に座っていた!
座席を聞くと、しばらく周りを見回して、空いてる席を指さし、「ここと、ここ」。
てきとー。
次の日は、ナポリの港から出る高速船に乗って、カプリ島に行った。
青の洞窟で有名らしい。
船はジェットフォイル。
普通の船の倍以上のスピードが出る。
風と切って波を立てて走る。
波を見ているうちに、波の写真を撮ってみたくなった。
少しだけ体を乗り出して、前方の波にカメラを向ける。
すると、思いっきり波をかぶってしまった。
慌ててカメラを拭いたが、どうやら無事のようだ。
頭と服は磯の香り。
カプリ島について、島の観光ツアーを探した。
見つけたところで看板を眺めると、一人12ユーロ。
まあ、こんなもんか。
出発は…、ちょっと前だ!!
その瞬間、中から出てきた人が次のツアー時刻の看板に変えた。
帰りの船の出発時刻のちょっと前だった。
ツアーをあきらめて、ふらついた。
でもせっかく来たから観光したい。
3人で割ればタクシーでも安いのではないか。
ちょうどそこにタクシー運転手が。
島を一回りして25ユーロだと言っている。
お、3人いるから、これはツアーより安いじゃん! と快諾。
オープンカーのタクシーに乗っていざ島内観光へ。
タクシーは狭い道をどんどん登っていく。
途中の景色がきれいなところで止まってくれ、写真を撮らせてくれた。
だが、楽しいのはここまで。
タクシー運転手が車を止め、地図を出してきた。
「ここと、ここと、ここと、ここを回って一人120ユーロはどうか」
高!
very cheapと言っているが、はっきり言って高い。
最初の25ユーロのやつでいいと告げる。
そこから先、タクシーのスピードが上がって、運転手の声のトーンが下がった。
青の洞窟付近に着いた。
階段があって、崖を下りることができる。
下りていった。
途中に売店。
おじさんがビールはいらんか、土産はいらんか、などと言うようなことを言っている。
その言葉の中に、「アオノドークツ、アオノドークツ」
日本人観光客が多いんだな…。
海面ぎりぎりまで下りた。
海が青い。
洞窟がある。
中の写真を撮ろうとぎりぎりまで行ったとたん、波をかぶった。
タクシーに戻った。
あとは港に帰るだけ。
でも、運転手は若干不機嫌。
島内の狭い山道をどんどんとばす。
対向車とぶつかるんじゃないかと思うくらい。
がしゃーん。
カーブで対向トラックと接触。
運転手が怒鳴る。
道をふさいでいるので、トラックはとりあえず場所を変えようと、アクセルを踏む。
タクシーと壁に挟まって、動かない。
排気管から多量のすすが出て、白いタクシーと運転手、乗客3人がすすだらけ。
また運転手が怒鳴る。
なんとか移動できた。
タクシーにはしっかりと傷が。
運転手は怒ってトラックに詰め寄る。
トラック側は誤る一方。
運転手は紙を取り出して、連絡先を書くようにトラック側に言う。
しかしトラックは行ってしまった。
運転手は、紙をボンネットに載せて、トランクから刷毛を取り出す。
乗客と車をぱたぱた。
刷毛を片付けて運転席に戻り、走り出す。
あれ、ボンネットの上の紙は??
ちょっとだけ広いところにとめる。
エンジンを切って運転手は下りようとする。
すると坂道がきついのか、車がバック。
運ちゃん、サイドブレーキ忘れるな!!
サイドブレーキをかけると、運転手は走って行った。
ずっと下でトラック側と交渉。
乗客は待ちぼうけ。
運転手が怒りながら帰ってきた。
運転席に座る。
ハンドルをたたく。
エンジンをかけ、サイドブレーキを解除し、ギアはいれず…??
後ろ向きにそのまま猛スピードで坂を下る。
下る。
曲がりくねって下る。
怖い。
トラックがいた。
また交渉。
待ちぼうけ。
交渉がまとまったのか、運転手が戻ってきた。
ぶつぶつ文句を言っている。
そのまま走り出す。
とてつもない猛スピードになった。
狭い島内の山道をびゅんびゅん。
途中の土産屋に到着。
何か見るかと言われるが、こんなタクシーは早く降りたい。
いいから港にさっさと戻れと告げる。
港に戻ってきた。
タクシーを降りると、一人25ユーロとのこと。
最初は全部で25ユーロと言っていた。
しかもタクシーが途中で事故。
さらにすすで服は真っ黒。
文句を言う。
聞いてくれない。
怒鳴りつける。
相手も声が大きくなる。
金沢弁で怒鳴りつける。
今度は目が大きくなった。
いろいろ文句を言った結果、一人20ユーロとなった。
まだ高い。
さらに文句を言うが、一人はカードを出してしまった。
銀行行くぞと言われる。
別の一人は50ユーロ札を出してしまった。
さっと取られてしまった。
結局一人20ユーロ、3人で60ユーロの旅。
金は取られたが、相手が理解できない金沢弁で怒鳴りつけるのは結構楽しかった♪
タクシーから離れたところで、大声で3人で笑ってみた。
すると、すぐ横の店のウエーターがこっちを見ながら一緒に大声で笑った。
なぜ笑っていたのかわかったのだろうか。
それとも、ただ単に一緒に笑うのがおもしろかったのだろうか。
船乗り場に戻ると、洞窟観光ツアーの船は高潮で欠航とのこと。
金は取られたが、欠航便を眺めながら何もしないよりはずっと楽しい経験ができた。
高速船でナポリに戻った。
ホテルに預けた荷物を受け取り、駅へ。
窓口でローマ行きの電車を予約、きっぷを購入。
ホームに行く。
電光掲示板で何番線か確認するが、表示されていない。
あちこちホームを回ってみた。
いない。
これかなと思った電車の車掌さんに聞くが、違うとのこと。
いくつか電車を回ったが、全部違う。
電光掲示板に出るから、それを見ろと言われた。
出てないと言うと、一緒に来てくれた。
掲示板やらいろいろ見て、一言、「もう行ったんじゃないか」。
いやそんなはずはないと、きっぷを買った窓口に行く。
もう行ってしまったと言われる。
いや、そんなはずはない。
文句を言うが聞いてくれない。
あきらめて別の電車に乗ることにした。
きっぷの払い戻しを頼むと、もう電車は行ってしまったからできないと言われる。
結局追加料金を払って、別の電車に。
電車の運行はテキトーなのに、こんなところだけ厳しいとは。
ローマに戻ってきた。
よく考えると、まだローマ観光していない…。
夜も遅いので、とりあえずホテル探し。
ほんとはミラノまで行っているはずだったのだが。
泊まって翌日ついでにローマ観光だ。
ホテルをいくつか回ったが、高いか満室か。
安いホテルが集まっているところに行ったら、「ここは満室だが別の部屋がある」とのこと。
そこのホテルの従業員の「友達」が案内してくれるとのこと。
友達??
その友達についていく。
歩くの速い。
荷物がなくてもついていくのが大変なくらい速い。
ぐるぐる歩いて、ある建物に着いた。
ホテルには見えない。
アパートか何かのようだ。
部屋に案内された。
やっぱりホテルらしくない。
入口にホテルの伝票は置いてあったが。
翌日知ったのだが、どうやら空いている部屋にまとめて何人も格安で泊めているらしい。
奥から見知らぬ女性が出てきたのはびっくりした。
翌朝、テルミニ駅に行った。
まだローマ観光はしていない。
せめて1カ所だけでも、ということで、一人で地下鉄でサンピエトロ広場に行った。
バチカン市国の入口のようになっている広場だ。
教科書に載っているくらい有名。
国境線がわからない。
いつの間にか広場中央に。
まあいいや。
お~、と写真を撮る。
帰り際、広場の片隅に入国審査場らしきものを見つけた。
X線透視装置などもある。
しかしカバーが被されていた。
この国はパスポートが要らないのだろうか…。
時間がないので、またすぐ地下鉄でテルミニ駅に。
ミラノ行きの電車を取り、ミラノに向かった。
そういえば、サンピエトロ広場はローマ観光と言えるのだろうか。
ローマ市内だが、イタリアではなくバチカン市国だ。
ミラノからは、スイスのローザンヌ行きの電車に乗った。
山スキーに行くというロンドンの人といろいろ話した。
国境付近で乗務員がスイスの人に入れ替わり、検札が行われた。
Bonsoir!
お、フランス語だ。スイスだ。
きっぷを差し出す。
チェックして、返された。
Merci!
お、またフランス語!!
イタリアから出たと実感。
そのまま電車は進む。
ここで重大なことに気づいた。
パスポート検査は?
なかった。
それでいいのだろうか。
同じ日に2カ国にパスポートを見せずに入国しちゃった。
もう一つ気づいたことが。
イタリアでは遅れ放題の電車だが、スイスに入ると時刻ぴったり。
世界一電車時刻が正確なスイスの意地で回復運転を行ったのか、それとも遅れを見越したダイヤなのか。
そんなこんなでローザンヌに定時に到着。
さすがスイス。
寒い。
坂がきつい。
寒いといっても+7℃。
スイスにしては暖かいようだ。
やっぱり暖冬か。
予約してあったホテルまでは駅から約1km。
しかしずっと上り坂。
時間がかかった。
ホテルにはいると、カウンターには美人が。
英語とフランス語とドイツ語とイタリア語が堪能なようだ。
様々な客とやりとり。
すごい。
翌朝、ローザンヌ駅に。
実はスイスは通過地点。
通過しながら景色が見れたら十分だと思って、来た。
それだけ。
ローザンヌ駅でパリ行きの電車を予約。
できなかった…。
満席。
ジュネーブからなら乗れるとのことで、ジュネーブからの電車を取る。
そしてローザンヌからジュネーブに。
ジュネーブでは電車時間まで少し余裕があった。
思いもかけなかったジュネーブ観光。
大聖堂だっけ…、見に行った。
そして公園に。
ちょうどジュネーブではモーターショーが開催されている。
あちこちに看板、垂れ幕。
行きたかったが、それほど時間がないため断念。
駅に戻る。
TGVに乗った。
日本の新幹線より速いような気がする。
しかし、日本の新幹線より揺れるような気がする。
パリに着いた。
この旅、2度目のパリ。
とは言っても、前回は飛行機の乗り継ぎだけ。
早速ホテルの住所を頼りに場所を探す。
駅のインフォメーションで聞いたところ、英語で聞いたにもかかわらず、フランス語で帰ってきた。
フランス人らしい。
ちょっと迷惑。
とりあえず凱旋門を見て、ホテルまで歩く。
地図を見ながら行くが、なかなか見つからない。
おじさんが話しかけてきた。
しかし、すぐにちょっと待ってと電話…。
電話はすぐ終わり、きれいな英語で「君たちどこ行きたいの?」
近くまでの行き方を教えてくれた。
そこから先はその辺の人に聞いてと。
歩いた。
わからなくなった。
2人に荷物の番をしてもらって、一人で走ってみた。
方向がわからない。
交差点の角で抱き合って濃厚なキスをしているあつあつカップルがいた。
じゃましちゃ悪いので、さっさと通り過ぎる。
またしばらく走って、適当に曲がってみた。
バス停におばあちゃん。
道を聞いてみた。
言葉がわからないと思ったのか、断られた。
もう一度、知っているフランス語の単語を並べて聞いてみた。
すると教えてくれた。
親切な人が多い~。
しかし、いまいちわからない。
また走ってみたが、よくわからないので一旦引き返すことに。
途中で見かけたカップルはまだあつあつだった。
元の場所に戻った。
3人で相談したがやっぱりわからないので、通りかかった人に聞いてみた。
がんばってフランス語で。
お互いあまり通じなかったが、大まかなことはわかったので、Merci! と言った。
一緒にいた友達はまるっきりフランス語を知らないので、Thank you! と言った。
すると、その通りかかった人は「あれ? 英語できるんだ!」といった感じで、英語でいろいろ教えてくれた。
フランス人は英語はあまり通じないと聞いていたのでフランス語をがんばって使ったのだが…。
だいたいフランス語で言われた通りだった。
大まかな場所だけしかわからないと。
近くに行ったら、また人に聞くようにと。
教えてもらった方向に歩いた。
歩いた。
さっき走ったので、すぐ疲れた…。
歩くのがしんどくなって、ある交差点のところの売店の人に道を聞いてみた。
知らないと言われた。
すぐ横に地下鉄の入口があった。
地図もあった。
見ると思いっきりホテルの通りが載っていた。
すぐ近くだった。
もっと体力が残っていたら、きっと通り過ぎていただろう。
ホテルはすぐに見つかった。
夕食後、エッフェル塔からの夜景を見に行った。
高いところに登るのはわくわくする。
なんとかと煙は高いところが好きとよく言うからかな。
問題は、その「なんとか」だから、高所恐怖症を忘れてしまうこと。
登った瞬間、気分一新(?)、足が震え出す。
夜景はもの凄くきれいだった。
登った甲斐があった。
翌朝、昼間のエッフェル塔を見に行った。
途中の地下鉄の出口改札で、きっぷを入れてOKと出たのに、機械の不調なのか通れなかった。
腹が立ったので飛び越えてきた。
ちゃんと料金は払っているので問題ないはず。
昼間のエッフェル塔もすばらしかった。
駅に戻った。
今度はロンドン行きのユーロスター。
海底トンネルを通るやつ。
駅では出国審査をやっていた。
パスポートを見せて先に進む。
すると、イギリスの入国審査場があった。
パリの駅なのに、すでにイギリス??
慌てて入国書類を書いて提出。
今度は荷物検査。
鞄をX線検査装置のベルトコンベアーに載せる。
ポケットのものは別のところに。
ゲートを通る。
係員がよってきた。
「チッチッチッ…」
デジタルカメラをケースに入れたまま置いてしまったのだ。
係員はそれを手に取ると、開けて中を見た。
「Oh! It's very nice!」
と言われて返された。
しかし焦って聞き取れなかった。
念のため、大丈夫か聞いてみたら、大丈夫とのこと。
ほっとして出口の方へ。
その係員、次に並んでいた友達に、「どこから来たの?(英語)」と聞く。
友達は「日本(英語)」と答える。
すると、「この前奈良行ってきたよ~♪(流ちょうな日本語)」と。
その友達はその日本語にびっくりしてしまって、荷物を忘れて手ぶらのまま出口の方へ。
するとその係員が「荷物忘れてるよ(やっぱり流ちょうな日本語)」。
最後、出口では「じゃ~ね~~(日本語)」。
入国審査ってこんなに楽しいとは思わなかった。
ユーロスターに乗ってロンドン入り。
歩き回ってタワーブリッジを見る。
その後、地下鉄でホテルの方に。
イギリスで泊まるホテルは、なぜかGoogle Mapsで住所から調べても場所が出なかった。
そこで一番近いだろうと思う駅まで行ってみた。
その駅で、駅員さんに尋ねた。
すると、この住所の場所は2カ所あるとのこと。
もっと詳細な住所がないとわからない。
せめて郵便番号を。
と言われた。
なるほど、それでGoogle Mapsで出なかったのか。
と納得しつつも、詳細な住所も郵便番号もその場ではわからない。
そこで、ホテルに電話して郵便番号を教えてもらった。
それを元に、また駅員さんに地図を調べてもらった。
やっぱりよくわからないというようなことを言われ、携帯電話があるなら貸してと言われた。
貸すと、ホテルに電話していろいろ聞いてくれた。
結局、その場所は徒歩でもバスでもおそらく行けないだろうと言われ、タクシーを紹介してもらった。
ものすごく親切な人だった。
タクシーでそこそこ走ったような気がする。
道を頑張って覚えようとしたが、全然覚えられなかった。
翌日、帰国するため空港に向かうが、まずホテル(今いる場所)がわからない。
ホテルで地図がほしいと言ってみたが、ないと言われた。
そこで、一番確実な方法をとった。
それは、着陸態勢の飛行機を追いかけること。
ヒースロー空港は大きいので、便数も多い。
どんどん飛んでくる。
その飛行機を追いかけて歩いた。
2時間くらいはかかったかな。
空港についた。
滑走路の横のフェンスのところまで。
しかし、一番近いところに来たにもかかわらず、ターミナルに行けない…。
空港の周りを少し歩いたが、このままでは飛行機に遅れてしまうと思い、タクシーを捕まえた。
すると、無料バスがあるから、それに乗った方がいいよとのこと。
親切だ~~。
また歩いたが、バス乗り場がわからなかった。
通りがかりの逆方面のバスを運転してたおばちゃんが、また親切で、いろいろ教えてくれたが、わからなかった。
イギリスって英語が堪能すぎてわからない…。
結局タクシー。
空港前でタクシー拾って、「空港まで」。
運転手もびっくりしただろうな。
なんとか無事飛行機に間に合った。
またパリでJALの飛行機(AirFrance便だが、やっぱり共同運行)に乗り継いで帰国。
往復の機内では、ビール飲み放題、映画見放題。
共同研究の報告書も書いてた。
ものすごく密度の濃い旅行だった。
楽しかった。
そこそこお金がかかってしまったけど、いい経験になった。
あ~、疲れた~~。
何に疲れたかというと、これだけ書くのに疲れた。
手が痛い。
腱鞘炎になったかも…。
長時間キーボードたたいてたからな~。
yoshinori|07.03.17|03:36
長すぎ…。